SEOという言葉についてよく耳にされると思いますが、実際SEOとは何なのか。あまり詳しく知らない人へ向けて今回はSEOに対する基礎知識とSEO対策について解説していこうと思います!
ホームページやWebサイト、ブログなど様々ありますが、これらはただ制作しただけでは効果がありません。これらのサイトを多くのユーザーに見て頂くには検索して上位にないとユーザーの方が見ることができずサイトが埋もれてしまうことになります。
SEOとはGoogle検索などで上位表示を目指す取り組みのこと
SEOとは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の頭文字を取った略称です。
検索エンジンとは、Googleをはじめとしたインターネット上のサイトを検索できるシステムのことで、多くの場合はGoogle検索を指します。
最適化とは、検索エンジンにあなたの作ったサイトを評価してもらえるよう、構成やコンテンツの内容を整えていく取り組みのことです。
検索エンジンによってサイトやコンテンツが高い評価を受けると、検索結果で上位に表示されるようになります。
検索エンジンの仕組みとは
検索エンジンは、以下の3つによって検索結果を決めています。
1,クローリング
クローラーと呼ばれる検索エンジンのプログラムが、ネット上のサイト情報を集めます。サイトを公開すれば基本的にクローラーが巡回に来ますが、いつ来るかはわかりません。少しでも早くクローラーを呼びたいときには、「Google Search Console」を使うこともできます。
2,インデックス
集めたサイトの情報を、データベースに蓄積します。インデックスされていないサイトは、検索結果に表示されません。サイトの構造にエラーがある場合や、Google からペナルティを受けている場合はインデックスされないことがあります。なお、Googleからペナルティを受けたとしても、Google以外の検索エンジンではインデックスされ続けます。
3,ランキング
インデックスされたサイトは、200種類以上のシグナルでランキングされ、検索順位が決まります。順位を決めるプログラムの詳細は公表されていませんが、上位に表示されるのは、ユーザーニーズにマッチしていると検索エンジンに判断されたコンテンツです。
有名な検索エンジン紹介!(2021)
検索市場シェアの71.95%を占めるGoogle は、最も人気のある検索エンジンです。モバイル検索に至っては88.44%のシェアを獲得しています。
圧倒的なシェアを誇るGoogleですが、中国のようにそもそもアクセスできない国や、他検索エンジンが強い国も存在します。国外での検索エンジン対策を実施する場合は、まずは各国のシェアを事前に調査して臨みましょう。
Bing
Bingは米Microsoft社の検索エンジンで日本国内シェア第3位となっています。
「意志を決定する検索エンジン」として設計され、ユーザーが求めている情報を限定した検索結果を表示するのが特徴です。Windows 10に搭載されているブラウザのデフォルト検索エンジンに設定されているため、今後、利用者が増えていく可能性もあります。
Baidu
Baiduは中国最大の検索エンジンで、日本国内検索市場の約0.2%を占めています。
中国の検索市場では約40%という高いシェア率になっているため、中国市場でのアピールに興味があるなら、Baidu対策も検討した方がいいでしょう。
YahooJapan
Yahoo!は国内シェア第2位の検索エンジンです。
Google の検索アルゴリズムを採用しているものの、検索結果に自社サービスを表示したり、検索結果に現れる地図が異なったりするなどの違いがあります。
SEOの基本的な知識
Googleは検索エンジンの開発にあたり、ユーザーを最優先すること(ユーザーファースト)を方針として掲げており、ユーザーにとって適切な検索結果を表示することを目指しています。
検索結果が上位に表示されるためには、ユーザーに価値を提供できるコンテンツが大事になってきます!
ユーザーファーストのコンテンツを制作するにあたって、以下の点を意識しましょう。
- ユーザーの検索意図に合ったコンテンツ内容であること
- コンテンツ内容が充実していること
- 独自性があること
- 情報提供のスピード感
- 情報の更新性があること(古い情報のまま掲載していないか)など
モバイル対応サイト
近年、スマートフォンの普及に伴いGoogleはモバイルファーストインデックスを導入しています。
モバイルファーストインデックスとは、Google検索エンジンにおいてスマホサイトを評価の主軸にするという方針です。
具体的にはレスポンシブウェブデザイン(パソコン、スマホ、タブレットなど、ユーザーが使用するデバイスに合わせて最適なサイトデザインに変わる方法)と呼ばれるスマホ画面仕様にしたり、スマホのフォントに合わせたりします。
SEO対策について
SEO対策には内部と外部に分かれ、それぞれに対策があります。

SEO内部対策
SEOの内部対策は、自社サイト内で行えるコンテンツやサイト、リンク構造の最適化を指します。
検索エンジンにコンテンツを読み取らせる
検索エンジンにコンテンツを読み取らせる下記の4つの対策
- タイトルやh1に対策キーワードを組み込む
- メタディスクリプションに対策キーワードを組み込む
- 見出しタグ(h1~6)の構造を意識する
- 画像のaltタグを記入する
すべてに共通するのは「サイトで何を紹介しているのか」を明確に提示することです。
SEO対策の基本として、キーワードの組み込みを積極的に行う方も多いと思います。間違った方法ではありませんが、文字数や配置方法を意識せず、無意識にやり過ぎてしまうと悪影響を及ぼします。
検索エンジンの巡回(クローリング)を促進させる
検索エンジンのクローリングを促進させる下記の5つの対策
- XMLサイトマップの作成
- 内部・外部リンクの設置
- パンくずリストの設置
- SSLの適用
- クロール対象外にする「robots.txt」の設置
- 構造化マークアップ
どれもクローラーが、素早く的確に巡回できるよう手助けする目的があります。
被リンク・内部リンクともに設置が不十分な場合や、ページ・画像・動画の数が多いサイトは巡回スピードが落ちやすいため、専用のXMLサイトマップを作成し改善を図ります。
さらに、XMLサイトマップに頼り切らず、「内部リンク、パンくずリスト、複数URLの一本化」など、巡回スピードが落ちる要因となる部分を個々に対策するのも大切です。
ユーザビリティーを高める
ユーザビリティを高める下記の4つの対策
- 見やすい文字サイズ(12~16px)にする
- 次の動きに繋がる分かりやすいエラーページの用意
- ページ速度を上げる
- スマホ対応・MFIへの以降
ユーザビリティの低いコンテンツは、閲覧者の離脱率が高い傾向にあるため、サイトに訪れたユーザーが不快な思いを抱くリスクを下げる「検索体験の向上」を図ることが大切です。
実際にGoogleアナリティクスで分析してみると、「平均3秒以上の待機時間が発生すると、約4割のユーザーがサイトから離れる」というデータも出ています。
SEO外部対策
SEO外部対策は、被リンクやサイテーションなどのサイト外からサイトを高く評価してもらうための対策を指します。
質の高い被リンク獲得
「どこからリンクを受けるのか(リンクビルディング)」で被リンクの質が左右されます。大前提として質の良い被リンクは、自社サイトを閲覧した人から自然発生する「ナチュラルリンク」であることが重要なポイントです。
また、被リンクの質はナチュラルリンクの獲得以外に、下記3つの要点を網羅していることも大切です。
- リンク元のドメイン力が高い(検索上位のサイトや知名度の高いサイトなど)
- リンク元のコンテンツの質が高い
- リンク元との関連性が高い
<まとめ>
WEBサイトを制作するにあたり、SEOに対する基礎知識は必ず必要となります。検索エンジンシステムを理解して多くのユーザーに見てもらえるように工夫しましょう。
またSEOの対策も年々変わってきますので常に最新のSEO対策を気にしておきましょう!