みなさん、こんにちわDIO健康法ブログです。
今回は医学に違いってあるの?って思われている方もいると思いますが、西洋医学と東洋医学には医学としての考え方や治療方法などに大きな違いがあります。
本日はそんな西洋と東洋の医学の違いについて簡単に解説していこうと思います。
西洋医学と東洋医学の考え方
西洋医学の考え方
西洋医学は、体の悪い部分に直接アプローチし、投薬や手術といった方法で原因を取り除いて治療していく医学です。
西洋では中世までは「病気は神からの贈り物」と考えられ、積極的に治療しないのが一般的でした。しかし、ルネサンス時代以降は人体の解剖がおこなわれ、さまざまな薬が開発されるといった医学の発展が起こりました。西洋医学は科学の発達とともに進化し、現在では最先端の医療機器を用いた診察や治療ができるようになっています。
東洋医学の考え方
東洋医学は古代中国で生まれた考え方で、約2000年の歴史をもちます。東洋医学の考え方は7世紀頃、遣隋使や遣唐使によって日本にも伝わりました。その後、鎖国などを経て日本独自の東洋医学の考え方が確立されていきました。
東洋医学の領域では、具体的には鍼灸やあん摩、漢方といった方法で治療を進めていきます。また、病気を未然に防ぐため、日頃から疲れを溜めず抵抗力をつけておくというのも、東洋医学の考え方です。
西洋医学と東洋医学の違い
西洋医学
投薬や手術といった方法で、体の悪い部分に直接アプローチして治療していきます。
東洋医学
東洋医学というのは体の不調を内側から根本的に治す治療法です。
西洋医学と東洋医学の治療の違い
西洋医学
西洋医学は、患者さんの症状や経過及びバイタルサインといわれる血圧・脈拍・体温・診察で得られる所見(お腹を押すと痛いなど)、血液検査やレントゲンなどの画像診断機器を用いた検査の結果を総合して可能性のある疾患を絞っていき、病気の診断を行います。そこで得られた診断を基に、原因となっているものに対する治療薬を投与することで治療を行います。つまり、科学的根拠をもって原因を排除することが治療になります。西洋医学は、こういった原因のはっきりした病態を得意とします。
また外科学や疫学に優れ細菌やウイルス感染症への多大な貢献によって、現代の医療を担っています。病気の臓器や原因となる細菌・ウイルスなどを、手術や投薬によって直接アプローチして治療します。身体を部位の集合体としてとらえ、人体を消火器・循環器などのように細分化して、その一つひとつに対して治療をしていきます。また、検査や臨床実験などの科学的根拠をもとに、多くの人に効果のある治療方法を重視します。感染症や外科手術で回復するような症状には強い反面、自覚症状があっても、検査数値が正常値の範囲内だと、原因となる異常が発見できず、明確な対策法を提供してくれません。
東洋医学
東洋医学では、患者さんの状態が健康な状態からどのようにバランスを崩しているかを独自の診察法を用いて判断し、その崩れたバランスを是正するために漢方薬や鍼灸治療を用いて治療します。体を健康状態に戻すための自己治癒力を高めることが治療なので、原因のはっきりしない病態に対しても有効な場合があります。
また病気の原因をアンバランスだと考え、身体のバランスを整える全体的な治療を中心に行います。精神も含めて身体全体を一つのものとして捉える医学です。鍼灸・あん摩・漢方などを使い、心身のバランスを図り、本来その人の身体の内にある自然治癒力を高めることで、病気や症状の改善を目指します。また、個人差を重視し、体質や季節などを考慮しながら、一人ひとりの状態に合わせた治療を行うことができます。東洋医学は、慢性疾患や長期間変化のない症状及び病気として明確な症状が現れていない「未病」といわれる状態にも、治療を行うことができます。現代医療が得意とするウイルス・細菌・毒・脳血管障害・がん・骨折など、手術が必要なものには、アプローチしにくいです。
<まとめ>
西洋医学と東洋医学のどちらが優れた治療なのかということではなく、どちらも得意・不得意があります。
特に最近は、ストレス社会で、原因のはっきりしない不調症状を抱えながら生活している方が多く、西洋医学と東洋医学の併用が効果的な場合があります。
このブログでは病気になる前の対策として東洋医学の治療法を主に解説させていただいております。
この他にも漢方療法や自然療法についての解説もしていますので健康にご興味がある方は是非見て行ってください!