ESBIの原則 ー”収入をコントロールする”とは

「金持ち父さん貧乏父さん」という著書はご存知でしょうか?

筆者の僕が、人生の路頭に迷った時に読み、衝撃を受けた本のうちの一冊です。

 

その中でも特に有名な話が、「ESBI」の原則。

 

当然すでに知っている方も多いかと思いますが、僕はこの「ESBIの本質」を理解している人が少ないのではないかと考え、今回記事にすることにしました。

 

世の中の大半の人間は、雇用者(E)

 

自分は、ヒトとしての最低ランク「E」のポジションにいることを、常に意識しておくこと。

 

これがまず、自分の人生を変える大きなキーポイントとなる考え方として持っておくことが重要なのではないかと思います。

 

給料をもらう生き方

 

世の中の大半の人は、「給料をもらうことが収入である」という認識があります。

かくいう僕も、未だにその思想に囚われることがあります。

 

例えば、つい最近の出来事をお話しします。

 

現在、起業した会社で従業員を雇いたいと常々思っているのですが、

当然仕事がない時期は会社としての収入がないため、

安定しない収入がない状態で人を雇うのは不可能です。

 

社長に頼っても良いわけですが、いつまでもおんぶに抱っこという状態でいるわけにもいかないので、多少なりとも僕も会社を大きくするために貢献したいわけです。

 

そこで僕は考えました。

シンプルに自分の収入を増やせば、人を雇えるのではないか、と。

 

僕は今、土日しか働いておらず、平日がフリーなので、平日の時間にその人件費分のお金を生み出したいわけです。

 

どうにかして約15〜20万円分の人件費を算出したいわけですが、そこで僕が思いつくことと言ったら、バイトすることでした。

 

でもこれ、本末転倒なんですよ。

 

社長からこれだけ時間が与えられている中で、仮に僕がバイトして給料をもらって、その分の人件費をもらったところで、一時的には良いかもしれませんがその分自分の時間を犠牲にしているんですよ。

 

そこで思ったんです。

 

自分の時間を切り売りするコトって、相当コスパ悪い…

 

だって、どんだけ頑張ったって、一人しか雇えないんですよ。

しかも、その頑張りで人ひとり雇った所で、自分より能力が低かったら無駄な時間以外の何者でもないわけです。

 

というか、多分技術者を雇う上で、自分より高い技術の人間を雇うなら、普通に20万じゃ足りない。(笑)

 

まあ僕の場合はこんな特殊な感じで「バイトはないな」と思ったんですけど、実際労働してなんとか収入を伸ばすのはかなり非効率だし、本音を言うとそんな生き方はだるい。

 

「自分がどうやって収入を増やすか」と考えたときに、その答えが「バイトする」「副業をする」などという労働でお金の問題を解決しようとする時点で、考え方が終わっているんです。

 

そこで発想の転換。

「収入をコントロールする」というマインドに切り替えることにしました。

 

収入をコントロールするとは

 

収入をコントロールするとは、具体的にどういうことでしょうか。

この言葉は、「金持ち父さん貧乏父さん」という著書の中から引っ張ってきた言葉です。

 

ちなみにこの「収入をコントロールする」という概念は、労働時間を増やしたり減らしたりする、ということではありません。

 

いかに収入の柱を増やして、自分で選択するのか、ということです。

 

例えば月収100万の医者と、

ブログで月20万、youtubeで月20万、本の印税で月20万、Web制作で月20万、不動産収入で月20万をもらっている人は、

収入は同じです。

 

医者は、仕事を辞めると収入がなくなります。

後者は、仕事を1つやめても収入が減るだけです。

あるいは、上記の仕事は全て、何もしなくても収入が入る場合があります。

 

ここに大きな違いがあります。

 

自分で仕事を選び、やるのかやらないのかを選ぶ選択権がある仕事こそ、「収入をコントロールできる仕事」なのです。

 

個人事業主(S)でもダメ

最近、やたら「独立したい」「個人事業主になりたい」という風潮が強くなっていますが、

厳しい言葉で言うと、個人事業主になっても無駄です。

 

正確には、「特に目的がないのに個人事業主になっても無駄」なんです。

むしろ不利です。

 

僕の知人に、こんな人がいました。

前職を辞めて、工場の下請けに個人事業主として派遣されて働いているのですが、

給料のもらい方が、「税抜き価格」で振り込まれているというモノでした。

 

よくよく考えて欲しいんですけど、社員でいるウチは、実は低賃金に見えて「守られている」んですよ。

まず社会保険。

個人事業主であれば、まず入れません。業務委託なので。

つまり、社員でいる時の約1.5〜2倍の保険料を払わなければいけません。

※社員は、会社が保険料を折半してくれるため

 

さらに、社員の給料は、税金が全て抜かれて振り込まれるので、振り込まれた給料から何か税金を払う必要はありません。

しかし、個人事業主は、確定申告を必ずしなければなりません。

つまり、この人は2重で税金を取られています。

つまり、個人事業主になったにも関わらず、知識不足のせいで社員の頃より搾取されているんです。

 

個人事業主になったからといって、自由になるわけではないんです。

雇用者(E)と同じように、仕事がなくなれば収入がないし、働かなければお金はもらえないんです。

そして知識不足だと、上記のように、いいように使われて社会に殺される可能性があります。

社員の頃よりきつい生活になる場合もあるんです。

 

経営者的発想(B)と投資家的発想(I)を持った生き方

別に、「経営者になれ」とか、「投資家になれ」というわけではありません。

怪しいネットワークビジネスとか、宗教団体とか、そういうところに散々言われてきたし、文言が怪しいし。

しかもそんないきなり経営者や投資家になるのは、無理だと思うんです。

経営者になるにはそれなりの覚悟が必要だし、経営をやるにしても投資をするにしてもそれなりの資金が必要となります。

 

では、どうすべきなのでしょうか。

今の現状から脱したい。

雇用者(E)、個人事業主(S)から抜けるにはどうしたらいいのか。

 

答えは一つです。

思考を変えることです。

 

例えば、今の月収が少ないと思ったとします。

その時、慌ててバイトするようでは、何も変わっていません。

まず考えなければいけないのは、放置していても1円を生み出せる方法です。

 

例えば、積立NISAを月1万円ずつ始めたとします。

年利が約4〜5%と言われていますから、1年後には1万400円になっています。

400円÷365日と考えると、1日1円稼ぐことに成功していますよね。

 

他にも、例えばexcelの会計ツールを作ったとします。

それを1000円で販売して、ココナラやSTORESに置いておくとします。

1年間で1本しか売れなかったとしても、1日1円は達成できます。

 

このシステムを10個作るとどうでしょうか。

年間で4,380円の利益が出ます。

 

それが出来るなら、そもそも1日1円なんて、相当ハードル低いですよね。

 

これを1日2円にしたら8,760円、1日10円にしたら43,800円、1日100円にしたら438,000円…というように、当たり前ですが利益を増やす努力をすることによって、それまで頑張って増やした利益は継続的な収入として得ることができます。

 

ここに経営者的思考を入れるなら、1日1円のシステムが作り上げられた時点で人を雇うのも一つの手でしょう。

人が多い方が、間違いなく効率が良く、収入が上がるスピードも桁違いになります。

 

今回の話は、別に経営者にならなくても、投資家にならなくても、誰でも目指すことができます。

しかし、目の前のお金に踊らされる我々人間は、なかなかこうした着眼点でビジネスを展開することができません。

だからいつまで経っても、雇用者(E)という発想の枠から抜け出せないのです。

 

僕は今日色々考え、悩み、そして決心しました。

自分自身が、収入の柱をたくさん作れる人間になろうと。

 

もちろんこの発想は自分の為、というよりは会社を大きくするための考えの一つ、として実行していくつもりですが、普段日頃から自分がこういった行動ができていなければ、やはり今回のように「バイトした方がいいのかな」なんていうくだらない時間潰しをしようか迷ってしまうのです。

 

こういった考えを原点に置き、常に経営的・投資的目線で物事見る力こそが、現状を変えるキーであると、僕は考えています。

 

ぜひみなさんも一度立ち止まり、自分を振り返り、「自分の軸」を見つけてみてください。

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